令和になっても平成最後にはまったバンドの話 4

イープラスからエレカシ野音のID確認についてのメールが届きました。

中々厳しい内容でしたが免許証を忘れないようにしないとね。

チケットは3日から発券開始で、さあいよいよって感じで震えています(早いよ)

私が見るのは7日で天気予報は雨模様、せめて曇りで持ってくれないかなーと淡い期待を抱いています。

 

さて、最近の鬼リピートエレカシソングは「ネヴァーエンディングストーリー」です。

 

何じゃこの某映画みたいなタイトルは?と思って聞いてなかったけど、この曲メロディーが抜群にいい。しかもAメロ→Bメロへの転調が非常に私好みでドスの効いたん宮もっさんの声が迫力を増してサビに行くのがたまらんとです。

しかしエレカシにハマったきっかけが「クレッシェンドデミネント」で「シグナル」目当てでCD買って、「愛すべき今日」からこの曲って自分の音楽の好みが如実に表れてるなあと感じる。

王道の「悲しみの果て」とか「今宵の月のように」も「風に吹かれて」もいいんだけど、え、この曲調からこう行く?っていう驚きがある方が激ハマりするみたい。

何だろな宮もっさんの作る曲って聞いたことのあるメロディーでも使う場所が普通じゃないというかだから余計に印象に残るんだろなあ。(自分はね)

 

今の売れてる曲ってメロディーが綺麗で詞が抽象的と言うか漫画かアニメの映像みたいな歌詞が多くて、だから余計に芸術的な映像がピッタリ合ってすごいなあと思う。

ただ、詞が言葉遊びか、ボーカロイドの影響なのか自分の中に入ってこない。

語彙力豊富で子供は楽しいだろうなって感じる歌詞とかもう考えるのが疲れるんだよね。早口だから何言ってるか歌詞読まないと分からないし、じゃああいみょんの詞に共感できるかっていうと、彼女の歌はもう自分が昔感じた思いとかだから過去を掘り下げる感じ、でも彼女の今の時代とは状況も違っていて違和感しかない。携帯なんてなかったから。

エレカシは同年代だから過去曲も沁みるんだよね。ポケベルでもない家の黒電話でドキドキしながら友達の家にかけたあの過去を共有してる感じ、そして今の歌は中年になってそれでも未来へ希望を持たせてくれる感じ、あー今エレカシにハマったのは必然だったんだなっていう気がします。

そしてその詞を圧倒的な歌声で届けてくれる、一つ一つの言葉が脳裏に刻み込まれる。

こんなすごいアーティストに出会えて今週生でその歌を聴けるなんて奇跡でしかない。

 

さっきまで「ノンフィクションW 宮本浩次」を見ててこの人は何て辛い生き方をしてるんだろう、なんでここまで自分をさらけ出すんだろうって思った。

この映像のメンバーとのやり取りとか人によっては不快に感じるひともいる。むしろどこのバンドでもある事だけど、普通見せないんじゃないかって思うところまで出してるから最初見た時は驚いた。

「同級生で30年」でもそこには自分の想像する「仲間感」とか「まったり感」とか何もなくてテレビのバラエティーで見せる宮もっさんのコミカルさもなく、ただただストイックな集団がいたっていうだけだった。そのギャップはすごかった。

「変な面白い動きとしゃべりの人」という世間観のフロントマンは常に神経が研ぎ澄まされて自分にも周囲にも妥協しないで理想を追い求めていた。

強さと脆さを内包しずっと理想と現実とのギャップに悩み葛藤している一人の中年男だった。

ショックだったなあ、もっとずっとずっとスマートな人だと思ってたから。

泥臭くて不器用な自分の才能だけを信じて今を生きている、こういう人って見るには辛い。でもここまで弱さをさらけ出せる姿には憧れてしまった。

この番組や「扉のむこう」や「劇場版エレファントカシマシ」での彼らの本来の姿に(特に宮本さんに)引いてしまった人は多いと思う。自分は驚いたけど引きはしなかった。嫌悪より彼のプロ意識に感動したからかな。部活の鬼練で同じように怒鳴られた事があったからハードルが低かったのかも。ある意味エレカシの鬼門とも思える所を乗り越えてさらに深い所へこれた気がします。新参者ですけどね。

でもエピックから今までずっと欠かさずに見てきた人達はもっと歯がゆい思いもしてきたんだろうなと思うとやはり古参はすごい。(マウントを取る人は論外)でも離れる人が悪いわけではなく、誰かが入れば誰かが離れる。これは当たり前な事で長く活動している歌手やバンドは皆そんなもんだろうなって思います。

 

自分だってこの先ずっとファンでいるかなんて分からないしエレカシ自体がどこまで続くのか分からない。

でも今は彼らの曲が一番好きで宮本さんが好きで「今を歌え」ならぬ「今を楽しめ」って心境です。

野音楽しむぞ。